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開港記念行事

顕彰者一覧(遠征勇武)

津田又左衛門

つだ またざえもん(生年不詳~1667)

津田又左衛門(名善宗)は、朱印船貿易商で、タイなどで貿易を行った。その滞在中、隣国であるゴアとの戦争が起こった。又左衛門は、(シャ)()(タイ)国王の要請で山田仁左衛門長政とともに日本人傭兵を率いてゴアの侵攻を防ぎ、勝利を治めた。この武勇により国王の信任を得て、王女能養を妻とした。寛永年間(1624~44)の初め頃、能養との間に生まれた男子とともに長崎に帰り、材木町(築町)の乙名や年行司などを勤め、さらには常行司に任じられた。津田家は、以後も材木町や南馬町(馬町)などの町乙名を代々勤め、幕末維新に至った。

浜田弥兵衛

はまだ やひょうえ(生年不詳~1637)

浜田弥兵衛は、末次平蔵の朱印船の船頭を務めた。寛永2年(1625)台湾の支配を目論むオランダのタイオワン長官ピーテル・ヌイツとトラブルになった。寛永5年(1628)トラブルは再燃、ヌイツに拘留された弥兵衛は、隙をついてヌイツを人質にすることに成功、和議に持ち込んだ(タイオワン事件)。事件後、平戸のオランダ商館は閉鎖され、オランダ貿易も中断されたが、寛永9年(1632)オランダ側の謝罪とヌイツの身柄が幕府に引き渡されたことから事件は一応解決、貿易は再開された。